中国には56の民族が存在しており、それぞれが微妙にイントネーションの異なる中国語を使っています。つまり中国語は、厳密に言えば56種類存在しているのです。
そうした中国で公用語として広くどんな地域でも使われるようにした言語が「普通語」と呼ばれるものです。
「普通語」は北京を中心とした北の方の言語を基礎として作られたもので、国連の公用語としても認められています。
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それでは、代表的な中国語とその特徴を紹介していきましょう。
■ 北京語(ぺきんご)
中国の首都、北京を中心として使われている中国語。
中国の公用語となっており、一般に「中国語」と言った場合、この北京語を指します。
■ 東北語(とんぺいご)
中国の東北地方で使われている中国語。
農村にもなると独特の方言が入りますが、一般的には東北語は訛りが少なく、北京語とほとんど変わりません。
■ 広東語(かんとんご)
香港の近くに位置する広東省を中心に使われている中国語。
北京語とはイントネーションが大きく異なっています。
■ 台湾語(たいわんご)
台湾周辺で話されている言語で、中国語福建南部の方言。
台湾での公用語と思われているが、そう定められた法令は存在しない。
台湾政府に定められている公用語は、北京語です。
■ 四川語(しせんご)
独特のイントネーションを持つ四川語。他の中国語とは明らかに異なっています。
湖南省出身の毛沢東は四川語を使っていたと言われています。
■ 上海語(しゃんはいご)
上海を中心に使われている中国語。
北京語とはイントネーションが全く異なっており、北京語を習得していたとしても、上海語で喋られると全く聞き取れないことも。
「中国語を習いたいけど、種類がたくさんあってどれにすればいいのか・・・」
とお悩みになっている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
現在の中国の公用語は北京語となっています。そのため、地域などに特別な事情がない限り、習うのであれば北京語を選択するのが賢明でしょう。
北京語を喋ることができれば、ほとんどの中国人の方と会話することができます。
次項では、中国語の文字についてみていきたいと思います。
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